頭皮のアトピーと薬
頭皮のアトピーは、患者本人にとって非常に辛い症状です。
アトピーの一番の苦しみはその痒みではないでしょうか。
また、頭皮には、いわずもがな髪の毛が生えています。したがって、他の部位よりも、薬が塗布しづらいという特徴があります。薬の塗布がしづらいばかりか、髪の毛によって通気性が妨げられ、治療が困難を極めることが多々あります。
男性ならば丸刈りにすることも可能ですが、女性ですとそうはいきません。頭皮のアトピーの痒みというのは、心理状態をも左右しかねないほど深刻な症状なのです。
そのような辛い症状を抑える薬について、触れていきましょう。
ステロイドについて
アトピーの特効薬というのは残念ながらありません。
辛い痒みや炎症を抑えるため、対症療法が用いられるのが一般的です。
そこで使用されるのがステロイドです。
頭皮に用いられるのは塗布しやすいよう、ローション状やスプレー状になっているものが多いようです。
ステロイドというのは、血管収縮作用、抗炎症作用、免疫抑制作用などを持っています。
これらの作用がアトピーの辛い症状を緩和する働きをするため、現在では広く用いられています。しかし、ステロイドというとリバウンドが怖いなどの理由から毛嫌いする人もいます。
しかしながら、医師の指導のもと、正しく使用すれば怖い薬ではありません。ステロイドが怖いからといって民間療法を続け、症状を酷く悪化させてしまうことのほうがはるかに怖いといえるでしょう。