頭皮のアトピーと食事
「頭皮のアトピーがなかなか治らない…」という方の中には、かゆみとの格闘に辟易し、思い切って食事を見直した方も多いことでしょう。
アトピー患者の場合、肉、白砂糖、マーガリン、チョコレート、牛乳、ジャンクフード等を断つことがすすめられています。一口に言えば、「和食、しかも動物性食品を極力除いた食事」が理想的なのですね。
タンパク質は通常体内でタンパク質→ポリペプチド→アミノ酸という流れで分解され、アミノ酸の段階で腸管から吸収されます。ところがタンパク質を摂り過ぎると、きちんとアミノ酸にまで分解されず、ポリペプチドのまま残ってしまうものが出て来るのだそうです。腸が弱いとこのポリペプチドが血中に入り込み、皮膚のかゆみを引き起こすと考えられています。
タンパク質には植物性と動物性のものがありますが、特に動物性タンパク質はアトピーを悪化させるようです。肉、卵、牛乳をたくさん摂っている方は、まず日々の食事からそれらを抜いてみると良いでしょう。
しかし、植物性のものなら安心かというと、そうでもなく・・・。特に油には要注意です。
ベニバナ油、菜種油、大豆油、ごま油など、多くの植物油にはリノール酸が多く含まれるのですが、このリノール酸は細胞膜に蓄積され、炎症物質を生み出してしまうのだとか。
アトピー患者の食事には、リノレン酸を多く含む亜麻仁(アマニ)油やシソ油が良いそうです。
ちなみに「特に頭皮のアトピーにはこの食事が良い」というものは無いようです。
頭皮であれ手足であれアトピーの根っこは同じということで、まずは上記の事柄から始めてみてはいかがでしょうか。出来れば近い将来、頭皮のアトピーに効く食材が発見されると良いのですが…。