頭皮のアトピーと椿油
アトピーの頭皮のケアに、植物油を使っているという方も多いのではないでしょうか。
特に椿油は酸化しにくく、また人間の皮脂の成分である、オレイン酸トリグリセライドを豊富に含んでいます。その含油量は天然油の中で最も高く、「椿油は肌に優しい」と言われる所以なのです。
頭皮のアトピーで、椿油が使われる意義は大きく分けて2つあるようです。まずは、乾燥の激しい頭皮の保湿。そして、通常のシャンプー・リンスを止め、石けんやお湯での洗髪に切り替えた際の、髪のキシミ防止です。
しかし、「椿油でかぶれた」という方もいます。最初はなるべく容量の小さなものを買い、自分の肌に合うか試してみましょう。
また日本人の美髪アイテムとして椿油が見直され、人気が高まるにつれ、粗悪品も増えていることが考えられます。純正の椿油は速やかに肌に吸収され、べたつきは残さずにしっとりさせてくれるのですが、粗悪品はべたつき・ぬるつきが残るのだとか。アトピーの人は肌が弱いですから、まず一滴取って肌に付け、テストしてみることをおすすめします。
また、実際の使用においては量も重要で、使用量を間違えると「頭ギトギト」になります。髪質や髪の量にもよりますが、頭皮と髪の両方に付ける場合で、短髪なら2〜3滴、長めの髪でも4〜5滴で良いと言われています。ちなみに頭皮から付け始めると「頭ギトギト」になりやすいので、毛先から付けるのが良いのだそうです。
その他、洗面器にお湯を張り、椿油を5滴ほど落とした中に頭を浸ける方法もあります。自分のアトピーとよく相談しながら、試してみてくださいね。